Serendipity【イタリア 編】 英語が話せると世界はもっともっと素敵なことだらけ!

Serendipity: the occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way.

コロナ禍のイタリア渡航 【2020年7月1日渡航 成田空港】 イタリア隔離生活7日目

こんにちは!

ようやっとフリウリヴェネツィアジュリアでの自主隔離生活も7日目、明日からようやっと折り返しです♪

念願の娘と会える日も近づいてきました!

私が日本から渡航してきたことは滞在先の管轄の保健所に連絡必須でしたので伝えてあるのですが、毎朝体調をうかがって電話をいただいています。

そして14日間の後には訪れて来てくださるそう。遠いアジアから来た外国人にここまで手間をかけてもらいすみません。という気もします。

そしてさらに、今現在滞在しているアパートの住人にも保健所から私が隔離中であることが通達されています。(あくまで感染者と同じ扱いですね。)なんだか大ごとで申し訳ない。

それもそのはず、今ここフリウリでは1日の感染者の数がとても少ないのです。なので何が何でも感染拡大を阻止したいのでしょう。

こうなると私も、絶対一歩も外には出ない!と思い、ゴミ出しも人に頼み出ていません。

何せ今や気づけばものすごい感染者数が出ている東京から飛行機に乗って来てしまったので…。

 

 

さてイタリアまでの渡航を振り返りたいと思います。

今回は成田空港の様子です。

今回私は

伊丹ー羽田ー成田ードーハーローマーヴェネツィア

と移動したのですが、所要時間は 

36時間!

これは記録的な時間です。

それだけ飛行機が今まだ全然飛んでいない。ということですね。

確かに今14日間全く家から出られない生活を経てまで(本当に大変!)海外に行かなければ、という緊急性のある方はなかなかいませんよね

 

今回の渡航では、当たり前ですが、どこの空港も人が少ない!というのが受けた印象でしたが、一番衝撃的だったのはやはり成田空港でしょうか。

私は関西の人間ですので成田を使うことはほぼ無いのですが、まるで廃墟のようで正直少し怖かったです。

お店も閉まっていますし、人がおらずガラガラで暗い雰囲気…でした。

そして何が普段と圧倒的に違うかと言うと、乗客として空港にいるのが外国人ばかり。ということでしょうか。

まるで日本ではないみたいでした。なのに働いている人は日本人。不思議な光景です。

特に私が乗ったカタール航空は現在数少ない、日本からドーハを経由し色んなヨーロッパの国の空港とつないでいるルートを飛んでいる航空会社なため、ドーハ経由で海外へ行く(戻る?)外国の方ばかりだったようです。

雰囲気としてはまるですでにドーハにいるようです。聞こえる声も外国語。アナウンスも外国語。日本人の乗客は見当たりませんでした。

私が成田でこちらの便に乗った時のdeparture掲示板ですが、こんな感じ。

ほぼほぼ飛行機は飛んでいませんでした!欠航が並んでいます。

 

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飛んでるのはカタール航空だけ?!

 

チェックイン時、カウンターでは搭乗する乗客の渡航許可を確認しているため一人一人にかかる時間が長く、それなりに列ができていました。

私の場合は航空券の予約時点で渡航許可を申請するための書類をカタール航空に送っていたため問題ありませんでしたが、なんだかもめている人たちもちらほらいました。(理由は分かりません。)

出国カウンター自体、カタール航空以外の航空会社のカウンターは開いていないので薄暗く、カタール航空のチェックインカウンターだけでが明かりがついていて明るい感じなのですが、広い空港のそこだけに人が並び、やり取りしている様子はすごく異様でした

 

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乗客はみんな飲食時以外ずっとフェースシールド着用

ちなみに伊丹ー羽田の便は国内線だから緩いのでしょうか…。出張で移動されてる方達、搭乗時や降りる際並ぶ時も距離が近い…!羽田空港でも大阪とは違う人との距離感に(近い!)恐怖を感じました。

やはり大阪の感染者数の少なさは偶然ではなく、みんなの努力の賜物だったのかな、と東京に来てみて思いました。

今回の渡航で一番感染リスクが高そうと感じたのはどこよりも日本の国内線と羽田空港でした。

 

コロナ禍のイタリア渡航 【2020年7月1日渡航 カタール航空チケット予約】

こんにちは!
現在イタリアのフリウリで自主隔離生活3日目です。

こちらはとても陽気が良く、時々唯一出られるバルコニーで寝転がって日を浴びています。

 

いくらEUへの渡航制限が緩和されたとはいえ、自主隔離14日間というと、みなさん、ここがネックになり渡航を諦めていらっしゃる様ですね。

よく分かります

確かに普通にお勤めされていて休暇を取るとなると、身動きが取れなくなる2週間という期間は厳しいですよね。さらに日本へ帰国した際のもう2週間の隔離期間が足されると実質身動きとれなくなるのは1ヶ月!

1年の12分の1と考えると。改めてすごいですね

(実は私、以前はとても冬眠生活に憧れていたのですが、こんな形で夢が叶ってしまいました。もう冬でもありませんが。)

 

さて、今回の渡航ですがカタール航空での渡航でした。

私が7月のイタリア行きの便を調べた6月半ば、関西空港からは確かKLMが飛んでいましたが、すでにカタール航空のバウチャーを持っていたので時間のかかる便でも良いので使いきりたかったのです。

以前日本に戻ってくる際イタリアから利用したカタール航空の往復チケットの往路便はヴェネツィアからタイまでの便でしたが、4月の復路便はコロナの影響で欠航となりました。

以前暮らしていたこともあり、タイを経由してヨーロッパへ移動するのが好きだったのですが、正直こうなった今またいつタイへ行けるか分かりません。

迷った末チケットは変更や払い戻しせず10%の金額を上増ししてくれるトラベルバウチャーに変えていました。

それに実は次イタリアから帰国するときのチケットとして、以前購入した1年オープンのチケットの復路便も持っているため、大阪からの往復のチケットを買うことはしたくなかったのです。

カタール航空は現在関空から飛んでいないため、伊丹〜羽田(JALコードシェア) 成田〜ドーハ経由でローマの便となりました。

つくづく本当に航空機が飛んでいないのだな。というのを選択肢のなさから実感しました。この後最終渡航先までのローマ〜ヴェネツィアの便もチェックしましたが、普段はアリタリアだけで少なくとも10便以上飛んでいるのに今は昼と夜2便のみです。

でも、飛んでいるだけありがたいですね。破産している航空会社も多い中、毎日飛ばしくれているだけでも本当に本当にありがたいです!

航空券はもともとのバウチャーの金額に足りない分を足して購入しました。チケット代は思いの外高くなく合計で7万2千円でした。

 

カタール航空の東京オフィスに搭乗許可を取ってもらう間、それなりにすったもんだはありました。ただすぐに担当者が付いたためやり取りもメールで担当者の方とだけですので(悪いパターンの)イタリア人とのやり取りよりは楽でした。

ちょうどそうこうしている頃71日からEUが日本人の渡航規制を緩和するかも、というニュースが入ってきて、もしかしてこんなややこしい手続きそのものがいらなくなるのでは、と一瞬希望も持ちましたが、7月1日のフライトの私のケースではそんなことお構い無しで渡航許可の手続きが必要でした。

カタール経由だからなのかそれは分かりませんが、半ば搭乗できないかも。という不安にもかられました。それくらい厳しかったです。

ですので出発2日前に搭乗OKの連絡が来た時には、歓喜!というよりもホッ!とした感じでした。

 

今はまだまだコロナ感染の危険性を真剣に捉えないといけないですし、仕方がないですね。(実際、気づけば今日本の新規感染者の数はイタリアより多くなっていますね…。日本大丈夫でしょうか…。)

 

現在は渡航にこういった手間のかかる手順を踏んだり、チケットがキャンセルに(しかも何度も)なるという危険性を承知の上で航空券を購入したり、フライトにものすごい時間がかかるという現実があります。

それでもなおイタリアへ行く必要性がある!という確かな動機、理由のある方でないと渡航できない時期なのだなと思いました。

なにせ日本発の国際線のカタール航空CAさん、防護服ですよ!

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Qatar airways flight attendants on the flight departing Narita

 

実際日本がまだまだ外国人に向けては開けていない扉をEUは開けてくれたわけですね。

私にとってイタリアにいる娘に会える可能性を与えてもらえたことはとてもありがたく重要なことで、今回EUに来られる許可を得たことは感謝でしかありません!それには敬意をはらうべきだとも思うのです。

そういった意味でも私は今納得の上で自主隔離の生活をしています。

コロナ禍のイタリア渡航 【2020年7月1日渡航までの準備】

こんにちは!
とうとうイタリアへ渡航できました!!

 

日本にいる間はたくさんのお友達から心配して連絡をいただきました...。本当、友達ってありがたいですね。

 

ひとまず現在のイタリア渡航の情報を探している方が多いようですので発信しておこうと思います。ただ、あくまで私が経験したことは6月の出来事です。7月1日から渡航制限緩和も発表されていますし、状況は常に変わっていると思います。それを踏まえて下さいね。

 

20207月のイタリア渡航までにしたこと

6月半ば

在大阪イタリア領事館へ連絡

カタール航空のチケット予約

6月末

滞在先確保

保健所に連絡

アリタリアのチケット予約

 

本来4月から一年間イタリアへ行くように段取りしていたのが延期になり意気消沈していました。

その後2ヶ月が過ぎた6月になり、7月の娘の誕生日に向け、もういい加減娘に会いに行くために渡航しなければ!と思いすぐさま行動に移すことに!

まずは在大阪イタリア領事館にメールにて問い合わせをしました。

そうすると、行けるとも行けないとも取れる微妙な内容のお返事が。

私はイタリアに家族がいるのですが、同居するわけではありません、(とても稀な例だと思います。)現地で通う予定の学校のビザで滞在許可証を得ようとしていましたが、通学ビザでは渡航はまだ無理なようなご回答。ただし家族であれば渡航可能。

そして頂いたメールの締めくくりは、

’’入国が認められないリスクがあるあいだは渡航を見合わせ、正式に入国制限が緩和されてから渡航されることをおすすめいたします。’’

あー。やっぱりそうか!

おすすめ

おすすめされたくないおすすめ

 

ところがそれから間も無く日本にいるイタリア通のお友達から、彼女のお知り合いの方がすでに5月にイタリアに渡航したとの情報を得たのです。

え!これはもしかして希望あり?!

詳しくお話を伺うと、

①今年3月からの留学6ヶ月のビザを所持されている。(ビザ取得後渡航できていないため滞在許可証はまだお持ちではない)

②パートナーの男性がイタリア国籍およびイタリア在住。現在ご懐妊されており渡航後ご結婚される予定。

という状況のもと渡航できた。とのこと。

これを基準に考えると、私の場合は

1年のビザ期間で滞在許可証手続きにおいても同じ状況。

②イタリア在住の別居期間中の夫と娘がイタリア国籍。

という訳でこれは行けるだろう。と思いました!

 

そしてすぐに4月渡航するはずだった復路便フライトがキャンセルになったカタール航空に連絡。

現在関西空港からカタール航空は飛んでいないため、回り道ですが、伊丹ー羽田ー成田ードーハーローマでイタリアまで飛ぶことになりました。

でも渡航時間が長いことなんて全然平気!

とにもかくにも娘に会いたい!イタリアへ行きたい!

私が予約した6月の時点では予約に渡航許可が必要とのことで、フライト2日前までイタリアの入国管理局に提出する書類をカタール航空に送り、許可してもらうというプロセスが続きました。

時間がものすごくかかったのは、私からカタール航空東京オフィスに送ったものはその後ローマオフィスへ送られそこで今度は入国管理局に連絡をとるというややこしいことがなされていたからの様です。それに加え時差もあり、こちらが営業中は向こうがまだ閉まっている。向こうが開くと日本が営業終了しているという始末。返答が返ってくる時にはまた同じ道を辿り戻ってくるためやたら時間がかかるのですよね。

 

折しもEUが日本からの渡航規制の緩和を出すかどうかはっきりしないそのさなか。ヤキモキ、ヤキモキする中カタールオフィスの方に名前を覚えてもらうほど書類に関するやり取りを続けなければなりませんでした。

 

結果イタリア国籍の家族がイタリアにいるとのことで搭乗OKとなったわけですが、OKの連絡が来るまではどうなることやらと思うと胃が痛くなりました。

しかも渡航許可の確認がフライトの2日前に来てやっとそこからバタバタと用意を始めたため結局娘に持って来ようと思っていた日本のものをいくつか忘れてしまいました。

ごめん!娘

 

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もうすぐ16歳

 

でも行けるだけでもありがたい!行けると分かればもう胃の痛みも吹っ飛びます!そして今度は隔離期間中の滞在先確保。

ローマにいる娘はおじいちゃん、おばあちゃん達と暮らしているため感染を避けるためそこへはすぐ行かず私は一人で隔離生活のできるフリウリに行くことに。

私が家族のところへ行くとそこに住む家族全員まで隔離対象となるとのことで、全員家から出られなくなります。

なのでどこか隔離用滞在先を借りる必要があります。

家から一歩も出ずに2週間もの隔離生活となると手助けしてくれる知り合いがいなければほぼ無理だと思います。

隔離中滞在するフリウリのアパートは以前も借りたことのある短期滞在用アパート。

ありがたいことにオーナーの方が隔離滞在をOKしてくれたのです。(しかも現在観光客がいないからと以前借りた時のレントの半額!)また現地には快く世話してくれる知り合いがおり、空港まで迎えに来てくれたり隔離期間中も代わりに買い物に行って必要なものを届けてくれたりなんやかんやと助けてくます。私が来る前に保健所に連絡をしたり、空港へ迎えに行っても良いのかと許可を取ってくれたりと段取りもしてくれました。本当にありがたいです。

 

というわけでアパートも決まったところでローマーベネツィアの国内線も予約。

隔離期間中もちろん公共の交通機関は使えませんが、ローマからの国内線の乗り継ぎはOKでした。

 

さぁ出発!

 

こちらは私が滞在しているフリウリの保健所から届いたメールです。隔離中の注意事項とゴミの出し方です。

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隔離中の注意事項

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ゴミ出しの指示




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファッションの国イタリアでの贈り物

皆さんはプレゼントにお洋服をもらったことがありますか?

え?服をプレゼント?気に入らなかったらどうするの?!

と思われる方もきっと多いと思います。

洋服って好みもありますし、相手に気に入ってもらえないかもしれない、と思うと日本ではよほど気心の知れた相手でもない限り避ける傾向にある気がします。

日本では相手に喜んでもらえることを第一優先に考えて人に何かを差し上げる、という気持ちがとても重んじられますよね。

 

イタリアでは贈り物で洋服や身に付ける物を頂くことがとても多いです。

実際私も毎回イタリアに行くたびに何かしら身につける物をもらっています。

子どもにも大人にも服やアクセサリーを贈る習慣があるようなのです。

うーん。ファッションの国イタリア。

とは言えやはりファッショナブルな国だからこそ、個々の洋服の好みやこだわりはある意味日本人より強いのでは。とも思います。

ということはきっと貰って困るものも中にはあると思うのですよね。

 

イタリア人の元夫の妹とはもうかれこれ17年今でも友達のように付き合っているのですが、彼女からもまた元夫のお母さんからもプレゼントで頂くのはお洋服や下着です。水着をもらったこともあります。

彼女は私と同い年で体型も同じなのと、彼女のセンスはとても良こともありプレゼントはいつも素敵なものでとても気に入っています。

特にイタリアの下着はデザインが繊細で素敵なものが多くむしろ嬉しい贈り物のひとつです。

 

が、一度だけこれは日本では着られない。という服がありました。

私のことを知っている友達であれば、え、あなたでも着ないものってどんなもの??と思われるであろうと思うのですが、実際私は日本でも比較的何でも着ます。

その私が着なかったのは、同じ布で作られたスカーフ付きのショッキングピンクのオーガンジー素材のノースリーブでした

服自体はとても良いものなのですが、ちょっと私のイメージではない服でした。(きっと彼女の方が似合うでしょう。)

私もヨーロッパにいれば着ていたかも。だけどこれだけは日本ではその服が日本の景観とは合わなさ過ぎというか、どうも着られませんでした。

 

また、これは個人差があるかもしれないのですが、貰った服をまたその人の前で身につける、ということもするのです。

実際私があげた服も彼女は必ず次会う時に着てくれています。私も頂いて嬉しかったものは彼女と会う時に必ず着るようにしています。これで彼女からのプレゼントを気に入って喜んでいることを知ってもらえるといいな。とも思います。

ただ、気に入らなかった場合はどうしたら良いのでしょう。

とここで日本的な考えが出てしまいます。

 

続く。

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生活の中でのモチベーション

 

コロナ渦でイタリアへの入国がいつ可能になるか分からない今の状況!

クーッ!辛い!

ですが、これまでイタリアで暮らそうと思ってから色々と障害はあったので、なんだか障害物を乗り越えることに若干慣れてきたのも事実

正直、今度はついに大波が来た!という感覚です。

 

前回の滞在中、4月にイタリアへ戻ったら借りようと見つけたアパートがあったのですが、ここの契約も一旦なかったことにしてもらいました。

centro storico という雰囲気の良い歴史的中心地区にあり、築300年の趣のある建物で、間取りも立地も申し分なくとても気に入っていたのですが、でもいつイタリアに行けるか分からない今、ひとまず現段階では諦めるしかありませんでした。

本当に残念でなりません。

何が残念かと言うとそれはやっぱり、こんなアパートにみんなに滞在してもらってイタリアの素敵さを感じてもらえたらいいな。と思っていたからです。

私にとってのイタリアの良さは歴史のある古い建物だけでなく、小さなことで幸せを感じられる生活そのものです。

 

とは言え実は全てに悲観的になっているわけではないんです、ひとまずVISAが取れていることのみは気持ちの救いとなっています。

VISAは一年有効ですが、将来どうなるかは分かりません。でも私にとっては今もまだそれが夢への切符であることは変わりありません。

東京オリンピックが延期になったことについて語っていたアスリートの方が、

夢は中々届かないから夢なのだ。

とおっしゃっているのを聞き、(次元は違うものの)「はぁ。ほんまその通りやわー!」とため息混じりに、激しく共感しました。

でももし、あなたの夢は何ですか?と普段生活している中で聞かれ、「え?私の夢ですか?それはね、」と答えられる人ってさてはてたくさんいるのかな?と思うと、一つの目標や夢を持っていることは実はとても貴重なことなのかもという気もします。

 

特に今のような先の見えない状況下での生活を送っていると、どうしても不安に押しつぶされそうになります。なので自分自身が信じられる何かをモチベーションとして持っておくことが大事だと思います。

目標があるととりあえずそこをブラさず日々どう行動したら良いか考えながら生活することができます。

刻一刻と変わりつつある現状に柔軟に対処する必要はありますが、焦らずに自分の夢に近づいていけると良いな。と思っています。

 

https://www.instagram.com/p/B7xrnMpAYey/

Tomoko Ohta on Instagram: “Apartment on Corso Vittorio Emanuele II, Pordenone #lifeinitaly #lifeinfriuli #pordenone #friuliveneziagiulia #centrostorico #apartment…

だけどやっぱりここに住みたかったー!

当たり前なことが出来なくなって。

みなさんには是非訪れてみたい場所、国がありますか?

 

私は海外で時間を過ごすことが大好きで行きたいところがたくさんあります!

もちろん生活したいと思っているイタリアにも行きたいところがたくさんあります。

目下今行きたいのは南イタリアシチリア島です。

実は私、あまりイタリアの観光地を網羅していないのですよ。

そう言うとけっこうびっくりされるのですが、実際去年の今頃まで滞在したことのある場所はローマのみでした。そう、いつもローマの家族宅に長期滞在しているのみだったのです。

イタリアに行ったことのある方のお話を聞くと、一度しか旅行で訪れたことの無い方でも、私よりも色々な場所を訪れているとのこと!

ヨーロッパは遠いので、

せっかくイタリアに行くからにはここも、ここも!となって大半の方がミラノ、ローマ、ナポリ、そしてアルベロベッロフィレンツェに訪れているようです。

それは恐らく一つ一つの場所にそれぞれ違った魅力があるからなのでしょう。

世界遺産が世界一多い国ですしね。

 

娘が4年前にイタリアで暮らしだしてから、彼女から学校のスクールトリップでミラノやベネツィアナポリに行ったという話を聞き、好奇心旺盛の私は訪れたことの無いイタリアの街に行ってみたい気持ちになりました。ミラノやリミニに友達もいるし、トリノに親戚もいます。

でも、実は私がどこよりもずっと訪れたかったイタリアの街、それはベネツィアだったのです。

ベネツィアには20代の頃からいつも憧れていました。

その理由はただ一つ、

ロマンティックだから!

なぜでしょう。世界中のどこよりもロマンティックな場所だよね!と疑っていませんでした。

 

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Venezia Ponte dell'Accademia

実際日本人の間でも新婚旅行でベネツィアに行かれる方は多いらしいですね。ベネツィアで結婚写真を撮る方もたくさんいらっしゃるそうです。

あまりにも現実離れした建造物と街並み、運河。そしてそこにいるおしゃれな人々。素敵過ぎる街です。

ですが長期にわたり東南アジアで(よく言えばありのままで)生活していた私にとってこの地はあまりにも別格に綺麗な場所なので、敷居が高いというか、恐れ多くて!!さらっと訪れることは出来ずにずっと温めている行きたい場所だったのです。

秘かにいつか行きたいな。と思っていました。

 

そして一年前仕事を退職してすぐの6月、とうとうベネツィアに行く機会が出来ました!

ほら、よくあまり期待をし過ぎるとがっかりしちゃうこともあると言いますよね、ですが!私にとってベネツィアでの滞在は全てが感動的でした。

車がない、ただただボートと歩きだけで移動する、細い道が入り組んでいてそこら中に小さな橋がたくさんあるこの歴史のある街に恋しました。

 

そして、この滞在は私がイタリアに住みたいと思った一つのきっかけとなりました。

 

ベネツィアは言葉で表せないほど美しく、もし出来ることならば住みたい場所ですが、高級観光地ですので物価や家賃は高いですし、時期によっては高潮もあり生活をするには現実的ではありません。

ならばせめて1時間以内でベネツィアに行ける所に住みたい。と思ったのです。

それから何とかイタリアで暮らせないかな、と3月まで試行錯誤の日々。3月に念願のビザが発行されてあとは4月初旬にイタリアに渡り目星をつけていたアパートと契約するところまで話が進んでいました。

 

ところが!!

コロナ蔓延

ご存知の通りイタリアでは自宅隔離生活がそろそろ50日となるのに今もなお家から出られない状況です。非EU国の外国人は入国できません。

今の私にはイタリアで暮らすどころか、ローマにいる娘に万が一何かあっても飛んで行くことすら出来なくなりました。

 

人生ってあらゆる意味でどうなるか分からないものですね

ただ、今回こんな状況になり思ったのは、

したいこと、今出来ることはしておかなければだめ!ということ。

先延ばしはいけませんね。

それにしてもまさかこれだけグローバル化が進んだ世の中で海外へ渡航出来なくなる状況が訪れるなんて。

平和で何事も無い時にはその時当たり前に出来ることの価値に気づかずに生活してしまいがちですが、当たり前なんて無い!と今後は思った方が良いのかもしれないですね。

 

今は無理ですが、また渡航が自由に出来るようになったら行きたいところには迷わず行く!

その時自分が出来ることはしておく!

自分の人生の使い方、日々の時間の使い方をうやむやにしないようにしたいと思います。

 

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2ヶ月前のローマ、この後娘はQuarantineのため一歩も外に出られなくなる。

 

 

コロナウィルスで思うこと

世間というより、もう世界がコロナ、コロナ、コロナ

とんでもないことになってしまいましたね。

きっと今のこの状況で以前の生活と変わりなく過ごされている方はいないでしょう。

 

私は2月初旬までイタリアにいたのですが、当時まさかその後世界中がここまで酷いことになるとは思ってもいませんでした。

その頃中国では爆発的に感染が広がっていたものの、私は日本に帰国する途中立ち寄ったタイの島での滞在を呑気に満喫していていました。

実はタイへの渡航や日本の帰国については周りのイタリア人から、

アジアへ行っても大丈夫なのか、危ないからイタリアにいた方が良いのでは?と心配されていたのです。

ところがその後まさかそのイタリアで感染が拡大するとは!

誰も知る由もありませんでした。

さすがに私も、娘を含む大切な人がいるイタリアで3月10日にロックダウンが始まり、感染者も死亡者も日に日に増加し、自宅での隔離生活をする家族の現実を目の当たりにすると「これはやばいかも。」と危機感を抱き始めたのです。

 

今回この生まれて初めての経験である未曾有の状況下では、気づくこと、反省することばかりです。

先日、もしかすると戦時中もこんな普通の日々がじわじわ、あれよあれよという間に悪化していったのかな。とふと思いました。

突然みまわれる自然災害とは違い、大多数の人が最初はなんとなく人ごと、自分とは関係ないことだと思って普段通りに生活していたら気が付けば徐々に自分の身にも危機が迫っていた!となったのでは。

世界中で紛争や戦争が今なお起きていることを頭では理解していたつもりでしたが、お恥ずかしいのですが、私にとってはこれまで遠い場所での出来事だと思っていた節がありました。

家族と普通の日常生活を送っていた人たちが異常な事態の中での生活を強いられることになり起きる不安、恐怖、苦しみ、やるせなさや失望など全く想像がつきませんでした。今回初めてほんの少しばかりですが実感したように思います。

 

また、

私たちが生きる上で大切なこと、についてもしかりです。

こうなった今、自分の人生や生活について振り返る方はきっと多いのではないでしょうか。

世界中で、

知らずに親を感染させ死亡させてしまい悲しみにくれる人たち、

医療の最前線で感染に怯えながらも人の命の選択までも委ねられ働く方々、

家族と離れ離れになり会えない生活を送る人たち、

隔離生活から仕事に行けずその日の暮らしにも困窮されている方々、

はたまたトイレの紙やマスクが無くなり、パニックに陥る人びと

そんな人たちを見ていると、否応なしに考えさせられます…。

 

大切なのはこの状況をただ嘆くのではなく今後の人生、生活に生かしていくことですね。

一人一人の気づきや考えによって、地球規模で全ての人たちにとってより良い人間らしい生活を送っていけるそんな世界になっていくと良いな。と思ってやみません。

 

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コロナウィルス誰か退治してー!!(2月の頭に行ったMonseliceでやってた日本の昔話のイベントのチラシ)