Serendipity【イタリア 編】 英語が話せると世界はもっともっと素敵なことだらけ!

Serendipity: the occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way.

コロナウィルスで思うこと

世間というより、もう世界がコロナ、コロナ、コロナ

とんでもないことになってしまいましたね。

きっと今のこの状況で以前の生活と変わりなく過ごされている方はいないでしょう。

 

私は2月初旬までイタリアにいたのですが、当時まさかその後世界中がここまで酷いことになるとは思ってもいませんでした。

その頃中国では爆発的に感染が広がっていたものの、私は日本に帰国する途中立ち寄ったタイの島での滞在を呑気に満喫していていました。

実はタイへの渡航や日本の帰国については周りのイタリア人から、

アジアへ行っても大丈夫なのか、危ないからイタリアにいた方が良いのでは?と心配されていたのです。

ところがその後まさかそのイタリアで感染が拡大するとは!

誰も知る由もありませんでした。

さすがに私も、娘を含む大切な人がいるイタリアで3月10日にロックダウンが始まり、感染者も死亡者も日に日に増加し、自宅での隔離生活をする家族の現実を目の当たりにすると「これはやばいかも。」と危機感を抱き始めたのです。

 

今回この生まれて初めての経験である未曾有の状況下では、気づくこと、反省することばかりです。

先日、もしかすると戦時中もこんな普通の日々がじわじわ、あれよあれよという間に悪化していったのかな。とふと思いました。

突然みまわれる自然災害とは違い、大多数の人が最初はなんとなく人ごと、自分とは関係ないことだと思って普段通りに生活していたら気が付けば徐々に自分の身にも危機が迫っていた!となったのでは。

世界中で紛争や戦争が今なお起きていることを頭では理解していたつもりでしたが、お恥ずかしいのですが、私にとってはこれまで遠い場所での出来事だと思っていた節がありました。

家族と普通の日常生活を送っていた人たちが異常な事態の中での生活を強いられることになり起きる不安、恐怖、苦しみ、やるせなさや失望など全く想像がつきませんでした。今回初めてほんの少しばかりですが実感したように思います。

 

また、

私たちが生きる上で大切なこと、についてもしかりです。

こうなった今、自分の人生や生活について振り返る方はきっと多いのではないでしょうか。

世界中で、

知らずに親を感染させ死亡させてしまい悲しみにくれる人たち、

医療の最前線で感染に怯えながらも人の命の選択までも委ねられ働く方々、

家族と離れ離れになり会えない生活を送る人たち、

隔離生活から仕事に行けずその日の暮らしにも困窮されている方々、

はたまたトイレの紙やマスクが無くなり、パニックに陥る人びと

そんな人たちを見ていると、否応なしに考えさせられます…。

 

大切なのはこの状況をただ嘆くのではなく今後の人生、生活に生かしていくことですね。

一人一人の気づきや考えによって、地球規模で全ての人たちにとってより良い人間らしい生活を送っていけるそんな世界になっていくと良いな。と思ってやみません。

 

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コロナウィルス誰か退治してー!!(2月の頭に行ったMonseliceでやってた日本の昔話のイベントのチラシ)