大雑把なイタリア人
今イタリアで暮らすための賃貸物件を探しています。
イタリアでは家具付きで明日から暮らせそうな家から、台所やお風呂が設置されておらず自分で取り付ける必要のある家の賃貸まで様々あり、家探しをしていることも忘れ興味津々で不動産屋さんや個人の家貸しますサイトに見入っています。
先日、あ!これは!という値段も手頃で広さも申し分ない家をイタリアの個人売買サイトsubitoで見つけました。
このsubitoはメルカリ的なサイトというのでしょうか、個人で売りたい物が何でもある上に不動産会社が掲載する物件まで揃っていて中々見ていて面白いサイトです。
ただ連絡するのが少し遅かった!すでに掲載4日目の時点で他にも借りたい人から連絡があったと言われてしまいました…。残念…。
ただやはり対応がイタリア的で、電話に出た人いわく
「多分すでに借り手が決まってるけど、分からない。もし空いてたら今日か明日にまた連絡するね。」
とのこと。
え?空いてたら?てか空いてなかったら連絡なし? それにそもそも分からないってどういうこと?この人誰なん?
さすが、大雑把な国。
うーむ。なんだか Welcome to Italy!と頭によぎりました。
ま、こういったことは慣れているのですがね、なにせイタリア人との関わりはかれこれ16年ほどあるので、あまりびっくりはしません。
が、ここ8年間ほどは日本で暮らしていたため少し忘れていました…。
でもそんな大雑把さはいつもマイナスというわけではなく、プラスなこともあります。
私自身が比較的何事も気にしない方だからかもしれませんが、ある意味融通がきくところはかえって日本よりも楽だったりします。
先月ローマのテルミニ駅のフードコートでパスタ屋さんのカウンターに座っていたら、赤ちゃんのおしゃぶりを落としたお母さんがパスタ屋さんに、「ちょっとこれ落としちゃったから、そこの(パスタを茹でている)お湯につけて消毒してくれない?」とお願いしていました。
そしたらパスタを茹でていたお兄さんは「いいよー!」と言って、キッチンの中の流しで煮沸消毒してあげていました。さすがにパスタを茹でてるところには入れていませんでしたが。
なんだかこういう人間味のあるところはすごくいいな。と思うのです。
日本のお店ではきっと、 え、それはちょっと…。となるか、そもそもお母さん方はそんなお願いしなさそうです。
さ!また家探そう。
ダメだったところはご縁が無かったと諦めてさっさと気持ちを切り替えて次にいった方がいいですね。