Serendipity【イタリア 編】 英語が話せると世界はもっともっと素敵なことだらけ!

Serendipity: the occurrence and development of events by chance in a happy or beneficial way.

やっぱり日本人

今、娘が暮らすローマにいます。

ちょうど同じ時期に日本の知り合いがこちらに訪れていたため、一緒に食事をしました。

娘は普段私以外の日本人と話すことがほとんどないためとても嬉しそうです。

 

彼女は3年前にローマに来てからイタリア人のおじいちゃんおばあちゃんと暮らしていて、家族以外の日本人との関わりがほとんどなくなりました。

もちろん今の時代ですので携帯などを使ってどこにいても色んな人とコンタクトは取れます。

でもやはり同じ空間で話をするのとはまた違います。

 

7歳から12歳まで日本の義務教育を受けた彼女ですが、その当時こそは他の日本人の子供たちとは少し違った個性的な子でした。

はっきりと物を言うし、嬉しい時も嫌な時も露骨に顔や態度に感情を出します。

なので日本にいた頃には外国人気質だなぁとよく思ったものです。

そんな彼女でしたが数年ローマで暮らすと、日本人から見た視点での

’’イタリア人に物申したい’’

こともあるようで、今回訪れた私のお友達の女性とも、イタリア人、イタリアのこんなところが嫌!!という話題になりました。

 

お友達に

「ねえ、イタリア人てしていた約束の時間コロコロ変えたり、気まぐれに突然帰ったりして嫌じゃない?」

と聞かれた娘。

「めっちゃ、嫌!1時に海に行こう。と言ってても結局行くのは2時とか。でもあまりにもいつものことだからもう諦めた…。(ちょっとトーン暗めの声)」

と答えていました。

 

人に迷惑をかけてはいけない。という日本流の道徳を小学校で叩き込まれたA型の娘にとっては時間や約束事にルーズなイタリア人は本当に嫌なようです。

日本人は相手を察することをするため自分が遅れたり予定を変えたりすることで相手に迷惑をかけるのでは、と考えて行動しますよね。こちらでは声を大にして、予定を変えられたり時間に遅れられるとかなり困る!とまで言わなきゃ永遠に分かってくれない。(でも言えばきっと分かってくれます。多分…。)

一方娘は日本人的なところが染み付いており時間や約束をかなりきっちりと守ります。

 

辛いだろうなぁ…。

 

なんだか彼女がとっても日本人に見えました。

そしてオーバーな態度ではなく、そっと優しい日本人のお友達と一緒にいてとても落ち着いた様子の彼女を見るとますます見た目や服装はどうであれ彼女は日本人だなぁ。と思ったのです。

イタリアに来て着る物や食生活はイタリア様式になったものの、日本人の美徳である’’規律を守りちゃんとしている’’といった感覚は残っている娘。日本人の母としてはとても嬉しいことです。

 

ブーちゃん、このまま変わらずにいてね。

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ローマのラーメン屋さん