サバイバル力
こんにちは!
皆さんは外国に滞在中、日本食が恋しくなりますか?
実は私は2、3ヶ月くらいであれば日本食を食べなくても全然大丈夫なんです。
ですがやはり長期において全く食べられないのは辛いです。
ヨーロッパやアメリカと比べると東南アジアのタイの方が日本食は安く手軽に手に入るとは思うのですが、私が2012年まで住んでいたタイの島となると、バンコクとは違い日本食材はほとんど売っていませんでした。
それでも外国人観光客が多い島でしたので、外国人滞在者も多く、外国人向けのスーパーはありました。そこでたまに豆腐などが売られていたのですが、ごく稀に納豆が売っているのを見つけた時には歓喜!!
宝物を見つけたみたいに嬉しかったのを覚えています。
そんなごくたまにしか日本食材が手に入らない生活をしていると現地で手に入るものでなんとか自分の食べたい物を再現しようとすることに慣れます。
タイ米とスティッキーライスを調合し日本のお米に近くなるように割合を見つけ出していました。
日本の生活では一切しなくなりましたが、子どもたちと一緒に小麦粉からうどんを作ったり、羊羹を作ったりもしていました。
実はこの時のことを思い出すと、あれはあれで良かったな、と思えるのです。
子どもとうどんを作るなんて日々しないですよね。買った方が安いですものね。
物のない不便な中、子どもたちとああだこうだと言いながら色々工夫したり頭をひねったり時間をかけて何かを作ったりする時間は、もちろん、子どもたちと触れ合いが増えるというメリットもありました。ただそれ以上に実は子どもたちやそして私にとってもサバイバル力をつけるとても貴重な時間だったと思うのです。
日本食に限らず、田舎の島特有の水不足や物があまりないといった環境においても同じことが言えます。
停電になるとすぐにロウソクの火を灯し、窓を全開にして風を入れる長女。トーチを持ってくる次女。
水不足の時には雨が降り出すと大きなタライからバケツまであらゆる容器を外に出して水を貯める長女。
不便な生活の中でサバイバル力を付けた彼女たちは、きっと小さなことで動じたりしない問題解決力を身に付けていると思います。
そして今回それをまた実感した出来事がありました。
昨日と一昨日と二日連続で娘とローマの日本食レストランへ行きました。
白屋というとても素敵な日本食のお店です。いわゆるなんちゃって日本食ではなく日本の方がシェフのお店です。
そこで1年ぶりにとんかつを食べた娘は満面の笑みでした。(翌日はカツ丼を食べていました。)
大満足の食事の後、ローマの中心地をローマっ子の娘と私のお友達とでウロウロ散策したり買い物したりしたのですが、疲れた40代がサン・ピエトロ辺りで「ママ疲れた。どっか入って休もう。」と言うと、娘は 「あ、じゃああそこに座ろう。」とベンチに向かいました。
そうなんです!40代はどこかバール的な所に入る気でいたのですが、娘はそんなもったいないことはしない。といったスタンスなのです。
場所が観光地だったこともあり、ボラれたり高い店が多いから。そんな所に入るよりベンチに座って持っているお水を飲んだ方がいい。とのことでした。
日本に住んでいる私達とは感覚が違うようです。偉い偉い。